SSブログ

今日のフレーズ:final nail in the coffin [Today's phrase]

final nail in the coffin

どどめを刺すもの、最後の一撃

nailという単語は、最初「爪」をイメージしてしまったのですが、正解は「くぎ」でした。

直訳すると、

棺桶に打ち付ける最後のくぎ

ですね。

すでに棺桶に入っている状態、つまり、死にかけている(というか死んでいる)ところにくぎを打って、完全に死を認める、死んだことにする(ゾンビとして棺桶から出てこないようにする)、というイメージ。

意味の理解のポイントとしては、元気なモノ・勢いのあるモノ・成功しているモノを突然弱らせる・失速させる・失敗させる、ということではなく、元々弱っているモノ・失速しているモノ・失敗しつつあるモノの息の根を完全に止める、終わらせるというイメージなところですね。元気に動き回っている人間をとっ捕まえて棺桶にぶち込んで釘を打ち込んでいるわけではないということです。

nail in the coffin だけでも同様の意味があるので、そこに final を付けることで、より強調した「ほんとにこれで最後の最後」というニュアンスになっているようです。

また、another nail in the coffin という表現もあり、こちらは「破局へのさらなる一歩」「ますます(失敗に向けて)追い打ちをかける」といったニュアンスです。

さて、この表現の使われていたニュース記事は、こちらです↓

Microsoft is finally getting rid of its most-hated product
https://edition.cnn.com/2021/05/20/tech/microsoft-internet-explorer-end-of-life/index.html

マイクロソフトが遂にIEを葬り去ることを決めた、というニュース。

---
Microsoft announced this week that it will end support for Internet Explorer 11 on June 15, 2022. That final nail in the coffin came after years of flirting with IE's demise.
---

私の前職場では、技術者達がこれを待ち望んでいました。世界中の多くの技術者たちが「やっとか。。。」と思っていることをこの文章が表しているのがよく分かります。

長年使い続けてきたモノ・継続してきたコトは、時代の変化により使い続けることでリスクが高まる、継続することに意味がなくなることは良くあります。客観的に見れば「今すぐやめるべき」と思えることも、当事者になるとなかなかその決断ができない。今、まさに起きていることですね。


nice!(0) 
共通テーマ:資格・学び

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。